吸引分娩になり、いきむこと数回。
「股にはさまった感」が強いことから、
ここさえ抜ければ産んだも同然、
と思い、最後の力を振り絞る。
分娩室では、
集まってくださった助産師さん方全員と、
先生と、私(と、あと、たぶん赤ちゃん)。
みんなが、かけ声に合わせて、
一緒にふんばってくれて、
出産にむかっていた。
ふと股の圧迫感がなくなった気がしたとき、
「お母さん、出たよ!」
との声が。
まだ頭だけ、と思い、
「もう一回いきみますか」
と聞くと、
「もういいよ」とのこと。
体を起こして覗きこむと、
私から出てきたばかりの赤ちゃんを
先生がこちらに見えるようにしてくれました。
ぬるりと、
私から出てきた、
人間の赤ちゃん。
今まで自分から出てきたことのないものが
出てきて、
しかも、それが人間の形をした、生物、
ということが、
すさまじく神秘的で、
想像を超えていて、
ある種、ショックといってもいいような
すさまじい衝撃を受けました。
(私のボキャブラリーでは、
あの瞬間の感情をこれ以上表現できず…無念)
顔がめちゃくちゃ青紫色だったのは
心配でしたが、
すぐに元気な泣き声を聞かせてくれました。
生まれたことに感動で涙!
というよりは、
「やっと産めた…無事に産めた」
という安堵感が大きかったです。
ということで、やっと産まれました!
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
レポは産後レポへとうつります。